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イチローが引退を決めた 2019年3月21日東京ドームでのアスレチック戦、私達日本人にとっていつまでも記憶にとどまる大切な日となった。イチロー、MLB(メジャーリーグベースボール)シアトル・マリナーズ所属、背番号51番。プロ野球28年の現役生活 を経て45歳。引退は宿命。悔いのない最後かと思いきや・・・
「自分にとって引退は死を意味する。」と
最後の最後まで必死に抗っていた。
イチロー、1973年10月22日に生まれ、1992年プロ野球オリックス・ブルーウェーブでプロ野球選手としてスタート。
その後、世界最高峰の彼の地であるMLB(メジャーリーグベースボール)に転じシアトル・マリナーズ 、ニューヨーク・ヤンキース 、マイアミ・マーリンズ、シアトル・マリナーズ と名門チームを渡り歩きながらアメリカンリーグ最優秀選手 最多安打、ベストナイン、ゴールデングラブ賞など数々の偉業を達成。イチローの活躍は平成の世を生きた日本人にとって自信となり心の拠り所となった。平成の終わりの45歳 流石に十分、ここまでやれたのだから悔いなどはずと誰もが思う。
でもイチローは違った。
MBLは世界の強豪が集まるガチな真剣勝負の場、どんな名選手でも結果が全て。結果をだせなければ居場所は無くなる。イチローは世代的には息子でもおかしくない若ライオンが入り乱れる世界の強豪達相手に必死に生き続けようとしていた。イチローの最大の武器は地道な努力を続ける事。オフでもプライベートタイムも自主トレを怠らず、生き残りを賭けて打撃フォームを変える工夫に取り組む。身長約180cm、体重 約80kg のイチローは 平均的MLB選手としては背丈が低くて軽い方なのだそうだ。加えて年齢的な衰え。
でもイチローは 体格の不利も年齢的衰えも「負けて良い理由」にはしない。イチロー は一体何のために頑張るのか?
本人が言うには
「笑って死を迎えたい。」
イチローの姿勢、野球ファンならずとも私達日本人の魂を揺さぶるのは何故だろうか?
を語りたい。
2019年3月31日 午後9時00分~放送のNHKスペシャル”イチロー 最後の闘い”を参考にしながら。
イチロー、2019年3月21日 引退を決めた東京ドームでのアスレチック戦の数カ月前と思われる自宅の自主トレ風景。
ビュッ、ビュッ、とバット素振りの切れが凄い。
まるでサムライの居合切りの様だ、真剣勝負の気迫が伝わってくる。プロ野球選手としての年齢的全盛期はとうに過ぎたイチローだが本人は精悍な顔で「調子が良い」と語る。
「自分にとって引退は死を意味する。」と
その姿はサムライそのもの。一体どういう心境で死と向き合っているのかと。
「地道な基礎練習を欠かさず続けられたこと。」なのだそうな。野球選手としての才能、、身体能力、強運、勝負強さ 等ではなく素振りこそ子供の頃から欠かさず続けてきた基礎練習であり強力な打撃フォームを生み出す源。
私が日本人として共感できるイチローの名言がある。
「僕は、天才ではなく、人よりもたくさん努力してきただけ。」
「日々の積み重ねがとんでもないところに行く唯一の方法。」
イチローの最大の武器は地道な努力を続ける事。オフでもプライベートタイムも自主トレを怠らず、生き残りを賭けて打撃フォームを変える工夫に取り組む。
身長約180cm、体重 約80kg のイチローは 平均的MLB選手としては背丈が低くて軽い方。一般的に背丈が低いバッターは長身のピッチャーに対して不利だそうな、投げ下ろされる形で落ちる球を投げられるととても打ちにくいと聞く。体重も軽い方が打った球を遠くに飛ばす面で不利。バットからボールに加える打撃エネルギーが弱くなり重量級選手に比べて遠くに飛ばしにくい。そこをイチローはバットを振る速さを高めて遠くに飛ばす運動エネルギーを上げているものと思われる。更に若くなくなってから工夫した打撃フォーでは重心を低めに構えて打撃と時に脚力をも加えているらしい。ボールを落とす位置のコントロールにも余念がなくヒット率を高めているという。
「イチローの最大の武器は地道な努力を続ける事。オフでもプライベートタイムも自主トレを怠らず、生き残りを賭けて打撃フォームを変える工夫に取り組む。」
イチローの野球に取り組む姿勢には 平成を生きた私達日本人が見失った感覚があるように思えてならない。そもそも私達日本人は 地道な努力を積み重ねて工夫改善で頑張る民族だったじゃないか。それで戦後奇跡の復興を無し得たのだから。それが平成の終わりを向かえて令和に変わる頃、私達多くの日本人が見失ってしまったように思う。身近な若い人達と言葉を交わしてみても
私達日本人はいつの間に これほど自信とかやる気を失ったのか、夢を叶える意欲を失ったのだろうか?
平成前の昭和後期は戦後復興し経済成長した時代。人々は低賃金と長時間残業で働きウサギ小屋みたいな家に住み家族を養っていた。それでも日本人総中流、所得格差が少なかったので不幸ではなかった。日本の人々は勤勉勤労だった。その為、昭和の終わりに日本は経済大国にのし上がり「ジャパンアズNo1」などともてはやされた。
そして迎えた平成元年バブル絶頂期。
借りた金で投資すれば大金が得られる。専門の投資家でもない多くの素人がバブルに興じた。地価は高騰し、庶民はマイホームを買えなくなった。日本人は勤労勤勉意欲をこれでもかこれでもかと徹底的に打ち砕だかれた。
そして向かえたバブル崩壊、度重なる災い、激変する世界情勢、だがこの国はあらゆる問題を先送りしてきた。日本は自己改革できない国であり続けた。特に少子高齢化は深刻。それが分かっていて何も変わらない。女性、子供、若者は国の根幹。それなのに何と大切に扱われていない事だろうか、過酷な状況が放置されて胸を突き指す悲劇が後を絶たない。
オリンピック競技、サッカー、野球・・・ 中でもイチローに学ぶことは多い。
「地道な努力を欠かず続け、一歩一歩積み上げる事こそ、夢を実現する唯一の道」
イチローが発するこの言葉は私達日本人元々持っていた意識、私達日本人はこの姿勢を取り戻せるだろうか。
イチローは 自宅のリビングに複数の筋トレ器具を持ち込み初動負荷トレーニンに専念する。食事はカレー、犬とも戯れる。彼を支える奥様もワンちゃんも大切な存在だ。
日本に帰って来てはフィールド神戸を借り切っての打撃練習、これを有志のサポーターさん達が支える。サポーターの中には野球経験が無い人もいるという。
イチローがサポーターの皆さんにお酒ついでいる。
イチロー「自分にとって引退は死を意味する。」なんて言うから人を寄せ付けないストイックさがあるように思える。だけれど練習後の行きつけの居酒屋ではサポーターの皆さんと気さく楽しんでいる。
気さくだよね
この人達の存在がイチローにとって大切だと言う。本当は自分一人で頑張らなければならない。でも一人頑張るには限界があるそうな。その限界を超える為には応援してくれる人達の絆からパワーを得る事が大切だと言う。ではイチローはどんな人からパワーが得られるのかというと
「自分は勝負の世界で生きているのだから」と断りながら
前向きに生きている人から得られるパワーが大切だと受け取れるような事を言っていた。
その前に向きに生きると言うのは 決して世間様が認める様な偉業なんてことはなくって自分のペース、自分のパフォーマンスに応じたレベルで良いから 自分なりに前向きに頑張る人。そういう人の応援に共感してイチローも頑張り続けるパワーを得られると言う。
この発言はとても大切だと思えた。
自分レベルで一生懸命地道に前向きに頑張る人は誰も頑張る人の輪みたいなものに入れて、パワーを得られるのだと解釈できる。平成の最後まで野球人としての寿命を燃やし尽くしたイチローの言葉には魂を揺さぶられた。
何とこちらが励まされた事だろう。
「僕は、天才ではなく、人よりもたくさん努力してきただけ。」
「日々の積み重ねがとんでもないところに行く唯一の方法。」
しかし私達が自分の事を振り返って同じ様に頑張り続けられるかと言うと
続く人と諦める人の違いは、従来精神力の差だと思い込まれていた。しかし最近注目されているのが
姿勢です。
イチローは球場でのロッカールームにソファーがおいてあっても絶対に踏ん反り返らないと言います。持参のパイプ椅子で姿勢よく座っていると聞く。ベンチにあっても凛と姿勢よく座っていて崩れた座り方はしません。
崩れた座り方が習慣化してしまうと背骨や首、骨盤など 体を支える土台がズレたり歪んだりして頑張れなくなってしまうと言います。このメカニズムは研究中であって一般にはちゃんと公表されてはいません。でも勝負の世界で生き残りを賭ける人には自然と伝わっている様です。
今の日本人の体格は戦前に比べて随分と良くなりました。しかし姿勢は逆に随分悪くなっていないか?スマホやゲーム依存、パソコンのやりすぎで 猫背やポッコリお腹、顎が上がっている人、骨盤がズレてO脚など姿勢の良くない人を見かけます。この事は今の日本に若いのに頑張れない、諦めてしまう、ウツになりやすい人が多い事と密接な関連があると思えます。