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人生は敗者復活戦

人生は敗者復活戦

大阪桐蔭(北大阪)と金足農(秋田)による第100回全国高校野球夏の甲子園決勝戦を視て

甲子園・金足農業と吉田輝星投手 に贈る最高の言葉

2018年8月21日午後にNHK総合で生中継された大阪桐蔭(北大阪)と金足農(秋田)による第100回全国高校野球夏の甲子園決勝戦を視て準優勝 金足農業と監督、関係者そして健闘した吉田輝星投手に贈る最高の言葉を見つけました。

「人生は敗者復活戦] 

「負けるのは不名誉ではない。不名誉なのは負けて駄目な人間になる事だ。」

故・蔦 文也(つた ふみや)徳島県立池田高等学校野球部監督(1992年に勇退、2001年4月没)の言葉です。蔦監督は「さわやかイレブン」「やまびこ打線」 と知られた徳島県立池田高等学校野球部 を40年間指導。恵まれない環境、少ない部員、県内強豪・徳島商の厚い壁に阻まれていた同校野球部を高校野球史上屈指の人気校に鍛え上げ 甲子園で、優勝3回(夏春連覇1回)、準優勝2回の実績をあげた名将です。

日本経済新聞は蔦監督の金言を100回目の夏の甲子園大会決勝で戦った秋田県立高校・金足農業と全試合ほぼ一人で投げ抜いた吉田輝星投手に送る金言として選びました。



2018年8月22日発行の日本経済新聞 一面 春秋より



吉田輝星 

 

世間では勝敗の結果に対し 優勝した大阪桐蔭 よりも 準優勝の金足農業と吉田輝星投手 に称賛の声が寄せられている様です。

「感動をありがとう。」

でも何がありがとうなのか?
ずっと納得できないでいましたけれど 日本経済新聞 春秋 が引用した言葉に納得できました。

「人生は敗者復活戦] 

「負けるのは不名誉ではない。」

大切なのはその後 というメッセージ。負け試合 や失敗、挫折の中にこそ次の大きなチャンス、成功、勝利をつかむ大切なヒントがあるのだと。

又、多くの人はこう言います。「勝敗は最初から決まっていた。」
確かに常勝軍団・大阪桐蔭は高校野球のレベルを超えた強豪校です。大阪桐蔭は全国から才能ある生徒をスカウトして全寮制と恵まれた環境で鍛えられます。卒業生は日本ハムファイターズ、西武ライオンズ、阪神タイガースと名立たるプロ野球選手を輩出してる名門校。対する 秋田県立金足農業野球部の部員は全員が秋田県出身。当然野球をやる為ではなく農業を学ぶために入学してきた部員です。

東北や北海道は寒冷地で冬の練習が出来ないハンディや人口密度が少ない影響でしょうか優勝経験がありません。「大阪桐蔭が勝って当たり前。」そんな受け止め方をしている人を少なからず見かけます。

でも実際はそうではなかったのでは?

金足農業・吉田輝星投手。決勝までの連戦を一人で完投し疲れているかと思われましたが、決勝戦で大阪桐蔭の強打者陣に148km/hの剛速球を投げ 強打者相手にスラーダーや変化球を使い分け「タフでクレバー」さは健在。打撃陣とて最後まで諦めない粘り強いものでした。大阪桐蔭打者一人一人 vs 吉田投手。もし一回戦勝負なら吉田投手の方が上回っていたのではとも思えます。

大阪桐蔭野球部にとって”金足農業 は決して侮れない、もしかしたら負けてしまうかも知れない相手”。そこをちゃんと分かっていて対戦相手をよく観察するだけではなく自らの力量や弱点をもよく見て一人一人はどうすれば打つ崩せるかを 徹底して考える精神の強さ。

金足農業は「タフでクレバー」

大阪桐蔭「でもこういう投手を打ち崩さないと日本一にはなれない。」

それを大阪桐蔭の選手一人一人が自覚し、自分に何ができるかを考え、役割を果たす。こういう所に本当の強さとは何か、勝つためには何をしなければならないのかという本質を教えられた気がします。

金足農業と吉田輝星投手 の健闘

金足農業 は本当に良く戦いました。吉田輝星投手はしっかりした体格。175cm/82kgでタフ。150キロの剛速球を投げるだけでなくスライダー、カーブ、スプリットなどの変化球を加えた制球力を持ちます。

戦績

鹿児島実業 vs 金足農業  1-5

金足農業 vs 大垣日大  6-3

横浜 vs 金足農業  4-5

近江 vs   金足農業  2-3

金足農業 vs 日大三島  2-1

金足農業 ・吉田輝星投手決勝に至るまでの全試合を一人で投げました。

大阪桐蔭 x 金足農業 高校野球 2018 夏 決勝戦ハイライト

そして向かえた決勝戦。2018年8月21日、記念すべき100回目。

東北勢初優勝を目指す金足農(秋田)と史上初となる2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭(北大阪)の対戦に世の中は沸いていました。猛暑の中 兵庫県西宮市の阪神甲子園球場は観客で満員。観戦に行かないまでもこの日は仕事を休んでTV観戦していた人も多いでしょう、私もそうでした。

一回裏 大阪桐蔭攻撃

主将 中川卓也(大阪桐蔭)がバッターボックス。 吉田輝星投手、スライダーで打ち取り空振り三振。

4番 藤原恭大(大阪桐蔭) 相手に吉田投手好調。 球速は146km/h ストレートに切れ伸びがある。 スライダーで打ち取り 空振り三振。

5番 根尾昴(大阪桐蔭) は精悍な顔つきで狙いを定める。吉田投手が力を入れてくるストレートの一番良い球を打とうと.。吉田投手はストレートを繰り出すがフォアボールで出塁、満塁を許す。

6番 石川瑞貴(大阪桐蔭)、中学時代は元日本代表4番の迫力を感じたか? 吉田輝星投手、ワイルドピッチ、キャッチャー取りこぼす。大阪桐蔭 3塁からのホームを許して1点を先制、尚も2塁3塁。

吉田投手 ワイルドピッチによる失点の痛手から立ち直り、良い投球を続けるがフォアボールを嫌がり ストライクを取りに行こうとする。大阪桐蔭はそこを見逃さない。石川にタイムリーを打たれて3点を許す。

大坂桐蔭「吉田がどうしてもストライクが欲しくなる場面 そこに投手を打ち崩すチャンスあり。」と攻める。上位から下位までほぼ全打線でそれができる打撃陣。

2回表 金足農業攻撃

金足農 0 vs 大阪桐蔭 3 

柿木蓮投手(大阪桐蔭) 相手に金足農業一点でも返して吉田輝星投手を助けたい。ランナーを1塁 3塁へと進める。突如3塁ランナーが飛び出して刺される。サイン見逃し? その後も粘るが得点ならず。

3回表 金足農業攻撃

吉田輝星が バッターボックス 柿木の137km・hを打つ!長打? 抜けるか? 残念ながらファースト石川に取られてアウト。大阪桐蔭の守りは固い。

キャプテン・佐々木大夢(金足農業) の犠牲フライで3塁ランナーがホームに戻って一点。

金足農 1 vs 大阪桐蔭 3 
大阪桐蔭、 1点を取られるもののその後の金足農業から追加得点を断つ。

3回裏 大阪桐蔭攻撃

主将・中川卓也(大阪桐蔭) 、2度目の対戦で吉田投手を捉える。2ストライクと追い込まれながらも良いボールはカットしてチャンスを狙う。三遊間(2塁と3塁の間)を破りヒット、出塁。→ 追い込まれても粘って粘って出塁を果たす。

4番 藤原恭大(大阪桐蔭) 相手に 吉田投手 145km/hのストレート勝負。藤原 思い切ったスイングで空振り。吉田優勢。

 投手 vs 打者の 力勝負

吉田投手 球威は衰えないもの 蒸し暑さで汗が滴る。そのせいか? 藤原、吉田の球を 捉える!、抜ける!  中川3塁到達 藤原2塁セーフと走りも速い。外野の守備位置をしっかり頭に入れての2塁迄駆け抜けた。追い込まれる吉田投手の前に強打者がバッターボックスに入る。

5番 根尾昴(大阪桐蔭) 初球を、打ったが詰まってアウト。 3塁ランナー 中川卓也(大阪桐蔭) 動けずに2アウト。

6番 ファースト 石川瑞貴(大阪桐蔭) インコース 打たせて取る。金足農業踏ん張る、大阪桐蔭追加点ならず。

 金足農業 凄いじゃないか! 強豪・大阪桐蔭相手に引けを取らない。

・・・と思われたのに! ここから大阪桐蔭打線が 金足農業・吉田輝星投手を捉える。

4回裏 大阪桐蔭攻撃

1番 宮崎仁斗 (大阪桐蔭) に3ランホームランを打たれて 一挙に3点を失う。金足農業 1 vs 大阪桐蔭 6

5回裏 大阪桐蔭攻撃

5番 根尾昴(大阪桐蔭) が打ったボールが バックスクリーン ホームラン。

その後も点を取られて金足農業 1 vs 大阪桐蔭 12 と予想外の大差!!金足農業・吉田輝星投手 132球を投げて12失点。

「ボコボコに打たれた」

「もう投げられない」

吉田投手無念の降板しライトへ。サードを守っていた打川和輝がリリーフに立つ。

それでも金足農業は諦めずに7回裏で1点取るも反撃はここまで。

結果、金足農業:2  vs  大阪桐蔭:13 

大阪桐蔭 は春夏連覇の偉業を達し、金足農業は最後まで諦めることなく戦い抜いて 日本中を感動と感謝で沸せました。

大切なのはこの後

この世は、少なくとも日本は誰にとっても可能性に満ち溢れているのだと思います。

極端な勝利至上主義は世の中を歪めてしまうのだけれど

この世は勝組の為だけにある訳ではない。挑戦しようとする者、叩きのめされても立ち上がろうとする者の為にも開かれているのだと信じさせて欲しいです。多分大阪桐蔭はただ選手が強いだけでなく相手を良く研究してどう攻略するかを見つけ出す事に長けているのだと思います。負けた方は相手との対戦で自分が何故勝てなかったのか。大会を通じて一人で投げ続けなければならないハンデイがあったとしてもその事だけに捕らわれないで勝った相手と負けた自分とを良く向き合う事でより大きく飛躍するチャンスがあるのだと思います。

吉田輝星投手は大阪桐蔭・柿木蓮投手、小泉航平保守 等とともに高校日本代表として9月3から行われる侍ジャパンU18アジア野球選手権大会に出場が決まっていると聞きました。球界を代表する選手として強い存在になって欲しいと思いますしその姿に多くの人が励まされると思います。これからも圧倒的に強い相手と対戦しなければならない場面があるかと思いますが 負け試合の中にこそ大きな意味があるのだと思います.。

頑張ってください!